あ~いヽ(´ー`)ノ
大寒波しゅうら~い(-_-) GP2ドス。
父ちゃんも処理する画像無く、やることなく寒くて縮こまってマス・・・

さて、今年に入ってから何台か赤道儀の調整をした父ちゃん・・・

昔から思っていた事ですが
「新品の極望の精度が出ていない」事に改めて気づきましたよ

迷人会も今年になってメンバーが増えました。


同時にノータッチ撮影隊も増えました・・・(*‘ω‘ *)
ノータッチガイドというと「初心者さん向き」と思われる方も多いかもしれませんが
父ちゃんは
「意外と難しいものだ」
と思っています。
極軸に対する据え付け精度が物を言うからデス

最近は「ポールマスター」に代表される「電子極軸望遠鏡」が人気ですが、
ほんまかさんところの「SSポーラ」以外はパソコンが必要になりますね。
そうなると出来るだけシンプルにしたい「ノータッチ」の意味がなくなってきます。
この記事の読者さんのほとんどの方は「極望調整済み

」でしょうけど、
お仲間に初心者さんが増えた事もあって、今日はぼくが
「極軸望遠鏡について」
解説したいと思っていますよヽ(´ー`)ノ
と、その前にですね、これをまず確認しないといけませんね

極望の偏心です。
まず、「遠い遠い鉄塔や建物など」の先っちょを極望で覗きますよヽ(´ー`)ノ
この時右か左どっちかへ赤緯体を傾けます。ここでは右と書いてありますね

鉄塔なんかを先っちょを極望の中心に合わせた後、赤緯体をそこから180°
まわします。(ホームポジションからなら左へ90°ですね)
こうなっていたら「偏心」しています(-_-)
拡大しますね!
この状態で「レチクル調整ネジ」をぐりぐりし
「極望の中心と目標物を結んだ直線の真ん中」まで移動させます。
図では「赤点」の位置デス。
完了したら、赤道儀の高度・水平移動装置で「目標物を中心へ」移動させます。
合わせた後、再度180度赤緯体をひねっても目標物が中心から動かなければ
「偏心調整」は終わりですよヽ(´ー`)ノ
※それでもまだズレが残る場合はそれを繰り返し追い込みます
※SXPなどの極望に水準器があるものは赤緯体をひねらず極望を左右に回します。
さて、父ちゃんのお友達はビクセンやスカイウォッチャーの製品を使っている方が多いですから、これも説明しておきましょう。
じつは極望で極軸を合わせる時
「案外気付かない目盛
」が一個あります。
それがこれです(-_-)b
ビクセンさんの説明書から画像をお借りしました。
「経度差目盛」です。
0は東経135度です。明石を南北に通る線ですね。
なので、例えば130度あたりの観測地ですと西(W)へ5度という事になります。
※この目盛り結構「クルクルズレ」ますよ。。。都度確認が必要デス。。
さて、とりあえず0に合わせた時点で時間目盛を0時に固定します。
(この固定ネジは極軸を合わせた後緩めて目盛りがフリーになるようにしないといけませんよ!ガイドに影響が出ます。)
その上で10月10日午前1時20分に合わせてみてください。
極望を覗くと上下逆に見えるはずです。ビクセンのなら北極星導入位置、EQのなら6時の位置が極望の中心の真下にきていますか?
(EQは6時の位置が北極星の導入位置デス)
もしずれているなら、まず真下に来るように「赤緯軸を」回します。
次に日付目盛(皿みたいなやつね)を回し1時20分の位置と10月10日をあわせます。これで先ほどの経度差目盛も0ならOKです。
要は経度0 10月10日1時20分で導入位置が極望の中心の真下(上下逆像)ならいい訳デス。
※この日時は北極星の南中です。つまり天の北極に対して真上に北極星が来ます。
極望では上下逆像ですから真下となりますm(__)m
さて、では実際の据え付けですが。。
まず三脚を水平にします。当然赤道儀も水平になります。
ここで水平にする意味を解説しましょうヽ(´ー`)ノ
目盛で合わせる場合、時間目盛の0時を正確に真上に向ける必要があるからデス

。
(GP・SP・EQ系)
タカハシやビクセンのSX型の赤道儀やポラリエなんかの極望は極望に水平器が
ついていますね。試しに合わせてみてください!0時が真上になるはずです。
※タカハシなんかが「水平は厳密に合わせる必要がない」と言われる理由はここにあります。が、色々な意味合いで水平をとっておくほうが良いと思います。
据え付けが済んだら経度差目盛を確認し、時間目盛を0時で目盛固定ネジで固定します。それからその時の日時で目盛を合わせます。
さて覗きましょうヽ(´ー`)ノ
まずはビクセンです。
日時によって見え方は違いますが、図の位置に北極星を入れます。
拡大します。
年々北極星の位置は変わります(歳差運動)なので、現在の北極星導入位置は赤点の場所となりますね(。-`ω-)b
時間目盛固定ネジを緩め目盛環がフリーで回ることを確認して据え付け完了デス

さてではEQの場合です。
EQやスカイメモSなどは同じスケールです。
日時を合わせ経度差目盛を確認して覗きましょうヽ(´ー`)ノ
歳差移動のスケール上の位置が「メモとして」書かれています。
勘違いしないでほしいのは、3時の位置が書いてありますが、実際に北極星を導入するのは6時の位置デス。
2017-6追記
現在のEQおよびスカイメモSの北極星導入位置は0時になっているようです。メモリ環を南中位置で合わせてご自分のがどうなっているかを確認してください。
今は一番外側の円と中心の細線円との間やや細線円寄りです。
なので・・・
この辺りですねヽ(´ー`)ノ
同じく時間目盛固定ネジを緩めて完了デス。
EQ型のスケールにはもう一つ合わせ方がありますよヽ(´ー`)ノ
アプリを使う方法です。(スマホ等GPS通信が必要)
この場合はわかりやすいように6時が真下を向くようにしたらいいですね。
アプリに
「ポラリススコープ」ってのがあります。


観測地の位置と北極星のその日時の位置が表示されます。
チャートはタカハシEM10になっています。たぶん同じだと思われますので・・
※実際に使ってる方に聞くと5分ノータッチ可能だそうです。
この表示された位置と同じ位置に導入するだけです。
他にEQMODなどでポラリスの位置を表示する機能がある場合に多い
「〇〇時〇〇分〇〇秒」はこのスケールを文字盤に見立てた位置となります。
但し上記アプリ使用の場合は「歳差運動の移動位置」だけは確認し調整しないといけません。あくまで位置は正確でもタカハシのスケールとは厳密には同じではないでしょうからね。
さて、ぼくがお送りした「今更聞けない極軸望遠鏡ヽ(´ー`)ノ」
如何でしたか?
「そんなん常識や

」って思う方から
「知らんかった

」っていう初心者さん・・
「使い方間違っとった・・

」まで
様々なんじゃないですかぁ~(・∀・)b
案外「間違っとった・・・」「その目盛や南中位置ズレっとった」が多いのかもしれませんよ(。-`ω-)b
父ちゃんのやってること見てると、
「300mmほどで2分で流れてしまうのは少し変(-_-)」
な気がしますからね。
風やもっと長い筒ならまだしもカメラレンズの200mmだとか、望遠鏡の300mm位までのなら1-2分は止まって写るはずです。
また、オートガイドで暴れまくる、パルス出まくるのもこんなところにも
原因がありそうです。
ベテランさんには今更ですけど、案外マスターしていないものデス・・
父ちゃんも目盛固定ネジ緩め忘れは何回もありますヽ(´ー`)ノ
それではまたネエヽ(´ー`)ノ