あ~いヽ(´ー`)ノ
父ちゃんも台風も迷走ちう・・・GP2デス(-_-)
さて、本日は父ちゃんの機材日記ですよ(・∀・)b
まず、本題に入る前に、以前調整したおりおん提督のGP2guidepackなんですが・・
先月末、熊五郎さんと出撃したおりおんさんから、深夜ラインが届きました・・

「恒星時追尾せん・・(-_-)」
「ご一緒した有田の爺さんのコントローラー繋いでも動かんの・・・(;ω;)」
本体は、間違いなく調整できています。ってことはモーター本体

い、いや・・・動いていたような気がする・・・

でも、コントローラー変えても一緒って事はやっぱモーター

責任を感じた父ちゃん、翌々日には再度guidepack君を引き取り、早速チェックを始めたんですね・・

モーターを外し、コントローラーに繋いで様子を見ます。
32×では正逆転しますね。恒星時追尾もモーターの動いている音がしますョ。
でも「回転しない・・・・」
MT-1を分解。中の1/120の減速ギアも外しモーター単体で様子を見ます。
「動かん・・・(-_-)」
検証結果を提督に報告した父ちゃんは、即「日本パルスモーター」にメールを送り同じようなモーターが入手可能か問い合わせするとともに、星仲間のGP使用者さんに
「MT-1余っとらん?」
って連絡を取ったんです。。。(・∀・)
こうなると、モーターが手に入るまで何もできません・・父ちゃんはビールを飲み始めたんですよ・・・

と「いっぺんワシのコントローラーもつないでみるか・・・」って気がおきて・・
繋いでみますと・・・

「動くじゃないですか・・・・・(゚∀゚ノ)ノ」
さて
「どう違う???」って今度は観察をします・・・

そしたら、父ちゃんのコードのカプラーは
「根元までズッポし入る(・∀・)b」のに対して、提督のは数ミリ浮いていますね・・・

それ以上奥には入りません・・
「ま・まさか・・・・」
(-_-)・・・・・・
という事でした・・・

暗闇でまっすぐ刺すのは難しいですね・・曲がったピン(黄丸)が邪魔して他のピンが導通不良です・・・おそらく有田の爺様のコントローラーも同じなんでしょう・・
ちなみにこの黄・赤のピン2本「未導通線」です。刺さらなくても問題が出ません。
導通線なら真っ先に疑う症状が出てたはずですが、他の線が微妙に導通していたため、また2台のコントローラーで同じ症状だったため、発見が遅れたんですね。
こんな風に「単純な所から疑う」のが不具合箇所発見の近道ですね(・∀・)b
さて、タイトルのお話しです。
同じ日、提督と出かけた熊五郎大王様からメールです・・・
「撮影コマのほとんどが流れており、点検してちょー(・∀・)」
うーん。。。skymemoSかあ・・・・ ポタ赤の場合、ガイド不良の原因は
極軸が合っていて、追尾機能に問題がない場合、バランスか導入時に極軸ズレを起こしたかのどちらかなんですね・・・・

ただ、極軸精度・ギヤのガタ等を拝見していませんから、まずチェックをさせて頂きましょう。ってことで、父ちゃんは預かることにしました

。
skymemoSといえば、何人かの方が発売当初「ギヤがガタガタでオートガイドポートなんてあっても使い物にならん・・・」ってレポートされていました。
父ちゃんも動画で拝見したことがありますが、驚くほどのガタガタぶりです。
あずかった熊五郎さんのスカイメモ・・・ 恐る恐る分解してみますと・・・

「動画で見たのとギヤの形状が違っていますよ(・∀・)」
しかも、まったくガタがありません(゚∀゚ノ)ノ
1時間ほど恒星時で動かし様子を見ていましたが、駆動系統には問題なさそうです。
他はというと・・・・
クランプを外したところですが・・・ ベアリングがありますね・・ただしこれ、
極軸の回転のためのものではなく、クランプのためのものです。
「どっかで見た構造だなあ・・・・
」
「あっ! リールだ・・(-_-)」
はい! 釣りのリールのドラグ機構そっくりです(笑)
こんな風に全体が揺れるような操作性だと、構図を変えるたび極軸が狂う可能性が高いですね・・・

それでは、操作性を出来るだけ簡素にガタが出にくいように調整していきましょう

クランプ以外本体には問題ないのであれば、極望を疑います。
「案の定、偏心・南中位置ズレです・・・」
極望を調整し「本体はこれで問題なし」オートガイドかましても、きっちり補正できるでしょうヽ(´ー`)ノ
操作性をアップさせるため、父ちゃんはオプションパーツも確認します。
まず、これ!
赤緯ユニットですね(・∀・)
クランプ機構は全く同じです。ウォームのようなものが微動装置として入っていますが・・・

「油脂類がついていません・・・(-_-)」
しかも硬くて動きません・・・ 各パーツの穴もずれています・・・
完全分解です・・(笑)
グリス・オイルを入れて、ウォームの当たりを調整するネジを見つけた父ちゃん・・
本体以上の時間をかけて、調整していきますヽ(´ー`)ノ
で、なんとか「本来、こう動くはずだ!」ぐらいまで調整を行いました。
さて、つぎはこれです・・・(-_-)
水平・高度微動ユニットですね(・∀・)b
これも「現地で操作するにはポータブルとは言えないよ・・」的な場所があります。
水準器の左右にあるこのM6・L15のネジですが、これどうやって使うのでしょうか?
2本とも外すと台座が分解します・・(-_-)
つまり普通の赤道儀でいえば三脚の「赤道儀連結ボルト」な訳ですが、
これをしっかり締めると
「水平微動は動きません
」現場で水平微動後、六角レンチで締めるのでしょうか?
ナイロンワッシャーがある所を見ると、ギリ締めこんでかろうじて動くような状態で使用するのでしょうか?
たしか、最近発売されたセレストロンの大型赤道儀もこんな構造でしたね・・・

ポータブルだからといって、こんな所をポータブルにしてはいけません・・(笑)
現場使用者が出来るだけ動かしてもズレたり、ぶれたりしない様に設計しないと・・
なので、ここも改良です(・∀・)b
ノブ付きネジ+スプリングワッシャーです。
これで微動後手でしっかり固定できますヽ(´ー`)ノ
と、いう事でNo15号機です。熊五郎さんが現場で工具なしに操作して、出来うる限り、極軸がぶれないように改良をしました

。
で、父ちゃんがskymemoSを調整して「こうするべきだ!」についてまとめますと
1 水平高度微動ユニットは記事の通り。
2 三脚はかなりの強度の物を使う方が良い。
3 赤緯ユニットは「微動装置の調整ネジを締めこみ殺す」
4 3の代わりにパノラマヘッドを載せる。
5 アルカスイス規格のロングプレートでカメラ・レンズのバランスを取る。
6 極望は要チェック。
7 カメラの縦横構図はレボルビング又はLブラケットを使う。
これだけ対策すれば、かなり現場でのズレなどが起る危険性を回避できると思います。
今のポーターブル赤道儀は「お手軽」ではなく「簡略してあるからその部分は使う人頑張ってね(笑)」という機械である事を覚えていてください。
実際に設計した側が現場でテストすれば、少なくても「こんな組み立て」はしないはずです。少なくても「動くようには作られてはいる。」のでご使用の皆さんでご参考になればマネっこして下さいm(__)m
それでは、まったねぇ~ヽ(´ー`)ノ